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3月3日
やがて、新しく出来た友達との最後の夜が明けようとしていた。
前日、僕はフランスから来た人達が泊まる家にいた。
名残惜しかった。
彼らは、ここを離れたくないと言った。
僕も、離れたくないと言った。
住所とメールと電話番号を交換した。
「フランスに来たら、私の部屋に来て。遠慮しないで。」
僕はちょっと赤面しながらも、
「もちろん。
日本に来たら、僕の家に来てよ。
ノックは要らない。」
No need to nock.
皆でふきだした。
訳もなく面白かった。
ずっと続いて欲しい夜が明け
やがて、朝が来た。
「音楽は続けるの?」
グレゴリアが言った。
「もちろん。音楽は一生続けて行く。音楽から離れることは生涯ない。」
I will never leave from music all my life.
「また、来年会おう。ここで。2月末のDoolinで。」
「もちろん。必ず」
友達を迎えるタクシーがやってきた。
一人一人と、抱擁をした。
一人一人が熱くて、暖かかった。
「君に会えて良かった。」
そう互いに声をかけた。
そして、彼らを乗せたタクシーは出発した。
僕はシェイマスと手を振って見送った。
ホステルに戻り、オーレリアンが書いてくれた手紙を僕は読んだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
You're a great peacefull and respectfull lovely man, oz
君は穏やかで、礼儀正しくて、素敵な人だね、おず。
Remember us, we'll remember you, that's sure.
僕達を覚えていて。僕らは君を忘れないよ。間違いなく。
See you in the festival, next year I hope,
来年のフィスティバル(毎年2月末にDoolinで開かれるミュージックフィスティバル)で会おう。
and if not, another day, here in Ireland, in Britang or in Japan.
それが出来なかったら他の日にアイルランドのDoolinか、(フランスの)ブルターニュか、日本で会おう。
Don't forget to your the official film on the internet, please.
君の撮った(Doolinの)「公式映像」をインターネットに載せることを忘れないでね。
It is our enormous pleasure to meet such a full of love person like you.
君のような、愛にあふれた人に会えて、僕達はとても嬉しいよ。
A bienhor, Jah te garde!
(フランス語・分かる人いたら教えて)
Aurelien
オーレリアン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ベッドの中で、僕は泣いた。
泣いている理由が分からなかった。
しばらくして、会いたくて泣いてることに気づいた。
会いたくて泣くのは初めてだった。
また、会いたい。
必ず会おう。
いつのまにか、僕は
子どものように泣きつかれて
眠ってしまった。
******
起きかけのまどろみのなかで、
今までして来たお別れの場面を思い出していた。
いままでたくさんの別れを体験してきた。
仕事は30回以上変わり、住む場所は20回以上変わった。
いつも、この人達とずっと一緒にいられたらなぁと思う頃、
その人達とお別れしなくてはならかった。
小学校3年生の時、
僕が転校するお別れ会で
ある女の子がおお泣きした。
お別れするのに、こんなに泣くことってあるのかと驚いた。
僕は「大丈夫泣かなくても」と、言ったのか、言わなかったのか。
その頃すでに心を閉ざしていたのか、どうなのか。
******
とてもちっちゃいとき。
まだしょうがくせいにもなっていないとき。
ちばのたてやまというところにすんでいた。
うみがちかくて、いちめんたんぼのまんなかにたっていたいえ。
あまのがわやほたるがあたりまえにみえたいえ。
ぼくはそのいえのべらんだから
しずむゆうひをみて
おひさま、おっこちゃう
おひさま、おっこちゃうって
ないていた。
おひさま、おっこちゃうって
ないていた。
*******
人との間につくっていた壁。
もしかしたら
またお別れするのが悲しくて
あんな悲しい思いをするなら
はじめから出会わないでおこうと
心を閉ざしていたのかもしれない。
心の奥の光の影の。
なにもなにもないところで。
風が吹いていて、どうしていいかわからないくらい
なにもない。
ほおっておいてほしいのだろう。
海の上を走る電車に乗って。
だから人が恋しいのだろう。
だから人といたいのだろう。
静かな静かな夕方に。
赤くて青い空の下。
失って、また歩き出す。
今度はきっと歩いて行ける。
今の僕なら、きっと。
やがて、新しく出来た友達との最後の夜が明けようとしていた。
前日、僕はフランスから来た人達が泊まる家にいた。
名残惜しかった。
彼らは、ここを離れたくないと言った。
僕も、離れたくないと言った。
住所とメールと電話番号を交換した。
「フランスに来たら、私の部屋に来て。遠慮しないで。」
僕はちょっと赤面しながらも、
「もちろん。
日本に来たら、僕の家に来てよ。
ノックは要らない。」
No need to nock.
皆でふきだした。
訳もなく面白かった。
ずっと続いて欲しい夜が明け
やがて、朝が来た。
「音楽は続けるの?」
グレゴリアが言った。
「もちろん。音楽は一生続けて行く。音楽から離れることは生涯ない。」
I will never leave from music all my life.
「また、来年会おう。ここで。2月末のDoolinで。」
「もちろん。必ず」
友達を迎えるタクシーがやってきた。
一人一人と、抱擁をした。
一人一人が熱くて、暖かかった。
「君に会えて良かった。」
そう互いに声をかけた。
そして、彼らを乗せたタクシーは出発した。
僕はシェイマスと手を振って見送った。
ホステルに戻り、オーレリアンが書いてくれた手紙を僕は読んだ。
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You're a great peacefull and respectfull lovely man, oz
君は穏やかで、礼儀正しくて、素敵な人だね、おず。
Remember us, we'll remember you, that's sure.
僕達を覚えていて。僕らは君を忘れないよ。間違いなく。
See you in the festival, next year I hope,
来年のフィスティバル(毎年2月末にDoolinで開かれるミュージックフィスティバル)で会おう。
and if not, another day, here in Ireland, in Britang or in Japan.
それが出来なかったら他の日にアイルランドのDoolinか、(フランスの)ブルターニュか、日本で会おう。
Don't forget to your the official film on the internet, please.
君の撮った(Doolinの)「公式映像」をインターネットに載せることを忘れないでね。
It is our enormous pleasure to meet such a full of love person like you.
君のような、愛にあふれた人に会えて、僕達はとても嬉しいよ。
A bienhor, Jah te garde!
(フランス語・分かる人いたら教えて)
Aurelien
オーレリアン
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ベッドの中で、僕は泣いた。
泣いている理由が分からなかった。
しばらくして、会いたくて泣いてることに気づいた。
会いたくて泣くのは初めてだった。
また、会いたい。
必ず会おう。
いつのまにか、僕は
子どものように泣きつかれて
眠ってしまった。
******
起きかけのまどろみのなかで、
今までして来たお別れの場面を思い出していた。
いままでたくさんの別れを体験してきた。
仕事は30回以上変わり、住む場所は20回以上変わった。
いつも、この人達とずっと一緒にいられたらなぁと思う頃、
その人達とお別れしなくてはならかった。
小学校3年生の時、
僕が転校するお別れ会で
ある女の子がおお泣きした。
お別れするのに、こんなに泣くことってあるのかと驚いた。
僕は「大丈夫泣かなくても」と、言ったのか、言わなかったのか。
その頃すでに心を閉ざしていたのか、どうなのか。
******
とてもちっちゃいとき。
まだしょうがくせいにもなっていないとき。
ちばのたてやまというところにすんでいた。
うみがちかくて、いちめんたんぼのまんなかにたっていたいえ。
あまのがわやほたるがあたりまえにみえたいえ。
ぼくはそのいえのべらんだから
しずむゆうひをみて
おひさま、おっこちゃう
おひさま、おっこちゃうって
ないていた。
おひさま、おっこちゃうって
ないていた。
*******
人との間につくっていた壁。
もしかしたら
またお別れするのが悲しくて
あんな悲しい思いをするなら
はじめから出会わないでおこうと
心を閉ざしていたのかもしれない。
心の奥の光の影の。
なにもなにもないところで。
風が吹いていて、どうしていいかわからないくらい
なにもない。
ほおっておいてほしいのだろう。
海の上を走る電車に乗って。
だから人が恋しいのだろう。
だから人といたいのだろう。
静かな静かな夕方に。
赤くて青い空の下。
失って、また歩き出す。
今度はきっと歩いて行ける。
今の僕なら、きっと。
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