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2月8日(日本時間)
税関との会話は以下のようなものだった。
「旅の目的は?」
What is your purpose of trip?
「観光です。」
Sight Seeing
「職業は?」
What is your occupation?
「学生です。」
student.
「何を勉強している?」
what are you learning in the school?
「教育です。小学校教員コースです。」
education. primary school teacher course.
「帰りのチケットを見せて下さい。」
show me return chicket.
「はい、どうぞ。」
here you are.
「所持金は?」
how much money do you have?
「4ユーロ」
4 euro.
「何?」
what!??
「間違えた。4万ユーロです。」
I've mistook. forty thausand euro.
「見せて。」
let me see.
「はい。」
here.
…実際は400ユーロぐらい。
40000円の間違いだった。
「どれぐらい滞在する?」
how long do you stay in Ireland?
「1ヶ月ぐらい。シティバンクの口座ももっています。」
for a month I have a account of citybank.
「口座には幾ら入ってる?」
how much money in your account?
「えーと、」
aa....
「書いて」
write down.
20万円と書く。
「OK。次。」
ok, next.
…とまぁ、こんな感じだった。
この会話は、強制送還ギリギリの危ない会話なのである。
特に幾らお金をもっている?のところは
ある程度ないと、不法就労の疑いをかけられ、
強制送還される。
即答できるようにしておいた方が良い。
普段、普通に言えることも、税関は独特のプレッシャーをかけつつ
問いただしてくる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
税関を無事にきりぬけ、いよいよ、アイルランドへ向かう。
飛行機がロンドンから飛び立った頃には、外は夜だった。
飛び立つ時、機内の照明が真っ暗になった。
夜景がぼわっと浮かび上がった。
息を呑むほど、美しかった。
演出だったのだろうか。
夜のロンドン。
まだ、ロンドンをよくしらないが、
夜景に浮かび上がるロンドンの町並みは
どこまでも続いていて
果てしなく大きな町に見えた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アイルランドへ辿り着いた。
さすがに15時間のフライトはつかれた。
夜もふけ、さみしげな空港の
荷物待合コンベアのところにいたが、
僕の荷物が流れてこない。
ギターが、流れてこない。
飛行場の人へ聞いてみた。
その人に案内されたところは、transferというところ。
そこで話を聞くと、荷物が手違いでどこかおいてけぼりになっている可能性があるらしい。
どうも、よくあることらしい。
そのまま、なくなってしまうこともあるらしい。
弁償なんかないらしい。
チケット手配のメールには、旅行保険加入への勧めなどが書いてある。
旅で保険のご用になったことのない僕は
保険には加入しなかった。
1ヶ月、初めて行く国で過ごすというにも関わらず、保険には入らなかった。
甘かった。
僕は青ざめた。
荷物は届くものだという常識は
日本以外では通用しないのだ。
イギリスのような先進国でさえ。
ギブソンJ-45。
僕の命の次に大事なギター。
それが、もしかしたら、もう戻ってこないかもしれない。
書類に、連絡先を書いて、提出した。
足が震えていた。
しかし、落ち込んでいても仕方がない。
空港でメシを食べて、道を聞き、バスに乗って、
ダブリンのユースホステルへ辿り着いた。
すっかりびくびくしていた。
誰かが、ギターを持って行ってしまったのではないか。
荷物を本人かどうか照合する係りがなかった。
あれなら他人の荷物も簡単に持って行ける。
恐ろしい。
甘かった。
知らなかった自分が甘いと感じた。
このままではまずい。
気を引き締めて行かないと、生きて返れない。
バスで街の中心にあるユースホステルに向かうのだが
バスの路線やらなんやらまるでよくわからない。
インフォメーションセンターのところで
道を聞いたら、おばさんが丁寧に優しく教えてくれた。
娘が日本にいるとのこと。
僕が日本から来たということを行ったら、とても感慨深げに
世話を焼いてくれた。
地図を買い、
財布を置きっぱなしにする僕に
仰天するおばさんの顔に
僕は仰天しながら、
ギターがなくなりそうで
崩れ泣きそうになる自分を必至で保ちながら、
なんとか、バスに乗った。
深夜のダブリンの明かりは
全部オレンジ色で
とても不気味で恐ろしいところにみえた。
ユースホステルへ辿り着き、
とりあえず、寝ることにした。
深く深く、泥のような眠りに、あっという間に落ちて行った。
税関との会話は以下のようなものだった。
「旅の目的は?」
What is your purpose of trip?
「観光です。」
Sight Seeing
「職業は?」
What is your occupation?
「学生です。」
student.
「何を勉強している?」
what are you learning in the school?
「教育です。小学校教員コースです。」
education. primary school teacher course.
「帰りのチケットを見せて下さい。」
show me return chicket.
「はい、どうぞ。」
here you are.
「所持金は?」
how much money do you have?
「4ユーロ」
4 euro.
「何?」
what!??
「間違えた。4万ユーロです。」
I've mistook. forty thausand euro.
「見せて。」
let me see.
「はい。」
here.
…実際は400ユーロぐらい。
40000円の間違いだった。
「どれぐらい滞在する?」
how long do you stay in Ireland?
「1ヶ月ぐらい。シティバンクの口座ももっています。」
for a month I have a account of citybank.
「口座には幾ら入ってる?」
how much money in your account?
「えーと、」
aa....
「書いて」
write down.
20万円と書く。
「OK。次。」
ok, next.
…とまぁ、こんな感じだった。
この会話は、強制送還ギリギリの危ない会話なのである。
特に幾らお金をもっている?のところは
ある程度ないと、不法就労の疑いをかけられ、
強制送還される。
即答できるようにしておいた方が良い。
普段、普通に言えることも、税関は独特のプレッシャーをかけつつ
問いただしてくる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
税関を無事にきりぬけ、いよいよ、アイルランドへ向かう。
飛行機がロンドンから飛び立った頃には、外は夜だった。
飛び立つ時、機内の照明が真っ暗になった。
夜景がぼわっと浮かび上がった。
息を呑むほど、美しかった。
演出だったのだろうか。
夜のロンドン。
まだ、ロンドンをよくしらないが、
夜景に浮かび上がるロンドンの町並みは
どこまでも続いていて
果てしなく大きな町に見えた。

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アイルランドへ辿り着いた。
さすがに15時間のフライトはつかれた。
夜もふけ、さみしげな空港の
荷物待合コンベアのところにいたが、
僕の荷物が流れてこない。
ギターが、流れてこない。
飛行場の人へ聞いてみた。
その人に案内されたところは、transferというところ。
そこで話を聞くと、荷物が手違いでどこかおいてけぼりになっている可能性があるらしい。
どうも、よくあることらしい。
そのまま、なくなってしまうこともあるらしい。
弁償なんかないらしい。
チケット手配のメールには、旅行保険加入への勧めなどが書いてある。
旅で保険のご用になったことのない僕は
保険には加入しなかった。
1ヶ月、初めて行く国で過ごすというにも関わらず、保険には入らなかった。
甘かった。
僕は青ざめた。
荷物は届くものだという常識は
日本以外では通用しないのだ。
イギリスのような先進国でさえ。
ギブソンJ-45。
僕の命の次に大事なギター。
それが、もしかしたら、もう戻ってこないかもしれない。
書類に、連絡先を書いて、提出した。
足が震えていた。
しかし、落ち込んでいても仕方がない。
空港でメシを食べて、道を聞き、バスに乗って、
ダブリンのユースホステルへ辿り着いた。
すっかりびくびくしていた。
誰かが、ギターを持って行ってしまったのではないか。
荷物を本人かどうか照合する係りがなかった。
あれなら他人の荷物も簡単に持って行ける。
恐ろしい。
甘かった。
知らなかった自分が甘いと感じた。
このままではまずい。
気を引き締めて行かないと、生きて返れない。
バスで街の中心にあるユースホステルに向かうのだが
バスの路線やらなんやらまるでよくわからない。
インフォメーションセンターのところで
道を聞いたら、おばさんが丁寧に優しく教えてくれた。
娘が日本にいるとのこと。
僕が日本から来たということを行ったら、とても感慨深げに
世話を焼いてくれた。
地図を買い、
財布を置きっぱなしにする僕に
仰天するおばさんの顔に
僕は仰天しながら、
ギターがなくなりそうで
崩れ泣きそうになる自分を必至で保ちながら、
なんとか、バスに乗った。
深夜のダブリンの明かりは
全部オレンジ色で
とても不気味で恐ろしいところにみえた。
ユースホステルへ辿り着き、
とりあえず、寝ることにした。
深く深く、泥のような眠りに、あっという間に落ちて行った。
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