一緒にいること。それは目的ではない。生まれてくるときも一人であるならば、死ぬときもまた、一人。その旅の中で出会い、別れる。人にはそれぞれの道、それぞれの居場所がある。ひきとめてはいけない。ひきとまってはいけない。
4日目~6日目
学校の授業は休みだった。
ゆっくりしたいと考えていた。
そこで、この日は完全な休日とし、
ドイツを味わう日として、近所を散歩したり、
電車ででかけたりした。
この国は静かだった。
静かで、そして、光と影がはっきりとした形で存在している。
どの町にも教会があり
要塞があった。
家々は連なり
不思議なモニュメントがあった。
ドイツとスイスの国境付近に行ってみた。
ボーデン湖の湖畔。
コンスタンツ。
Constanz。
映画、Constanzin とは関係があるのだろうか。
コンスタンティンはキアヌリーブス主演の、
善と悪の戦い。
ドイツ人はメランコリーを好む、と言われる。
メランコリー、鬱と言えばよかろうか。
日本は
「臭いものにはフタをしろ」的な思考がある。
ネガティブは悪いものだと考える。
恥の文化だ。
しかし、ドイツでは
陽気さも、陰気さも、
同等のものとして、扱っている気がする。
そして、
それを芸術的に描いている。
孤独、鬱、絶望、挫折。
それらを、悪いものではなく、
芸術的なものとして、描いているように見える。
善と悪。
闇と光。
それはいかにも確かに存在する。
どちらか、一方だけが存在するということは
ありえない。
そして、闇から光に至る幅の細かさ。
そこを私は、
美しいと感じる。
私はいろんな人格をもっていた。
そして、いつも
一部分しか、
表現することを許されていない感じがした。
窮屈だった。
自分のもっているもの
全てを使って生きたい。
それは、
死の淵で、今際の際にこぼした
ひとしずくの叫びだった。
何かに依存することなく
何者にも依存させることなく
生きていこう。
たとえ、それが孤独な旅路でも。
私はここにいるのだから。
