ブログランキング
求めていたときは、近づこうとすればするほど、近づけず、空回りばかりしていたのに、ある時期が来ると、まるで熟した実が落ちてくるように、それは向こうから近づいてきた。ドイツ、シュタイナー教育についての旅は、そうして、まるで夢と現実のはざまをさまよう無意識の幻のように、始まった。
夜食版
1日目
旅立ちは、
正月まっただ中の1月2日。
夜も明けぬ5:30に
吉祥寺から出ている直通バスで
成田空港に向かった。


最近は毎月、旅に出ている。
これぞ、僕が望んでいた状態。
旅から、旅。
旅を仕事にする。
地面に根を張ることができないけれど、
たくさんの風景を見ながら、
自分を確かめることができる。
空港へは飛行機が出発する3時間前に着いた。
いつも時間ぎりぎりに着くことしか考えない僕にとっては
かなりの進歩だ。
空港で朝食をとり、
両替を済ませ、
電源コードの変換用プラグなどを買った。
そんなことをしている間に
すぐに時間が来る。
空港では案外やることがあり、
また、この時期、飛行機に乗る人は少ないかと思っていたら
とんでもない。
パスポート審査の税関では
長蛇の列をなしており、
時間は決して余らなかった。
そして、やがて
これから乗る飛行機とご対面した。

ルフトハンザ LH711便。
フランクフルトへの直通飛行機である。
これで往復だいたい、88000円。
これに航空税やら、なんやらかんやらで
120000円ほどのチケットになった。
ところで、1月から3月までは
飛行機チケットがもっとも安い季節になる。
アイルランドまで、往復59000円ぐらいのチケットが
「アルキカタドットコム」というサイトで平気で売られている。
旅するにはこれからの時期、料金面で最高である。
飛行機はやがて離陸。
何度体験しても、この離陸の瞬間が好きでたまらない。
かつては、ブログに
「離陸の瞬間の動画」などを無意味に貼り付けたものだ。
かなり個人的な趣味だろうと思ったが、
そもそも、このブログ自体が個人的なものなのだからしょうがない。
飛行機はやがて成層圏に入り、

食事が提供された。

飛行機は10:30に成田を出発し、
フランクフルトに14:30に到着する予定だった。
同日である。
飛行時間は11時間30分。
ドイツと日本との時差は8時間。
10:30(出発時刻) + 11:30(飛行機に乗っている時間)
= 21:30(ドイツに着いたときの日本時間)
21:30(ドイツに着いたときの日本時間) - 8:00(ドイツと日本の時差)
= 13:30(ドイツに着いたときのドイツ時間)
ここで、14:30と、違うではないかとなるが、
「サマータイム」というのがあって、ドイツでは
10月に入ると時計を1時間遅らせるのである。
だから、14:30は本来、13:30であり
ここでやっと、つじつまがあう。
太陽は東から西へ進む。
そして、今回、飛行機も東から西へ進む。
するとどうなるかというと
時間の進み方が遅くなる。
10:30 から14:30 まで4時間の時間を進むのに
実際は11時間半かかる。
普段の3倍、太陽の進み方が遅くなる。
いわば、普段の生活とは違う、
ちょっとした異次元空間を通ることになる。
そして、更には北の一部は
冬は一日中、太陽があたらない地域が存在する。
その境界線では、
太陽は、一日中、地平線すれすれを通ることになり、
つまりは、一日中、夕日のような状態になる。
そして、まさに、
この季節にヨーロッパへ向かう飛行機は
この、一日中夕日となるエリアを通る。
そのときの窓から見る景色たるや
実に多様で、観ていて飽きない。




これらの時間と景色を通る時、
様々な思いが僕の頭の中をよぎる。
今回の旅の目的は
「シュタイナー教育」について、
現場で見て確かめることにあった。
僕が小学校教員を目指すきっかけ。
それは、「ミュンヘンの小学生」という本を読んだことだった。
その本には
早稲田大学の文学教授である子安美智子さんが、
ドイツ教育の研究をしに、ドイツに滞在した際に
自身の子どもを通わせた、学校について書かれていた。
シュタイナー学校、その案内にはこのように書かれていたそうだ。
・「エポック授業」・・・コマ切れの時間割はよくない。
シュタイナー学校では、3~4週間ごとのエポック制にして、
国語なら毎日、国語ばかり、
算数のエポックにうつったら毎日、算数ばかりを集中的に勉強する。
・クラス担任は8年間もちあがり・・・この学校は12年制の一貫教育を行うが、
入学してからの8年間は、おなじクラス担任の先生に受け持たれる。
・点数のつかない通信簿・・・低学年ではテストをいっさいやらない。
学年末の通信簿には、子どもの学校生活の現状と、
教師の意見が文章で記述される。
「ミュンヘンの小学生」より抜粋
そして、実際に子安さんの娘であるフミが、
シュタイナー学校に入学し、日本に戻るまでの詳細な教育の進め方が書かれている。
僕はこの本を最初に読んだ時
「こんな学校に僕も子どものころ入りたかった!」
と強く感じ、本を読みながら、涙さえ流した。
それは「国家体制ではなく、人間の側に立って作られた教育が
地球上に存在するんだ」という安堵だった。
飛行機はおごそかに、フランクフルトの空港に着陸した。
僕は、つれと一緒に、荷物を待った。
30分ぐらい待って、やっと荷物が届いた。
そして、長距離列車を探し、予定よりも一本遅い電車に乗り込んだ。
ドイツは英語が話せると思っていたが
思いのほか、英語は通じず、途中
今、自分が乗っている電車が、目的の場所に
本当に向かっているのか、どうなのか、何度も心配になった。

車掌さんに何度も確認し、
眠い目をこすりながら、なんとか、エンゲンにたどり着いたのは、
夜の9時頃。
日本時間に直したら、夜中の2時頃だった。
駅の周りにはなにもなく、
聞く人もいない。
公衆電話で、訪問先に電話をするも
全く通じない。
後に書いてある番号の市外局番の最初に0をいれればよいことがわかったが
このときは分からなかった。
そこで、電話ボックスに「TAXI」と書かれた番号に電話をし、
タクシーを呼び、プリントアウトしておいた、訪問先の住所をみせて、
なんとか、たどり着いた。
あらかじめ、やりとりを手伝ってくれた
日本人の人が温かく出迎えてくれた。
安心した。
言葉が全く通じない地での
日本語の出迎え。
これがどれほどありがたいことか、
分かる人にはわかるだろう。
紅茶でもてなしてくれ、談笑をし、
そして、部屋に案内され、泥のように寝た。
旅の初日は
いつもそうであるように、
深い深い、眠りだった。
以下のことは全て私や私の友人が実際に体験した現実です。実績を作り、そこに至るまでの地図をここに残しておきました。あなたが行きたい先はどこですか。行きたい先への地図をクリックしてください。
インフォトップのランキングで売れている教材の傾向・需要を見つける ← クリック!
インフォカートのランキングで掘り出しもの教材を探す ← クリック!

