■人に飛び込む
今日は、人に飛び込む、という話をしよう。
そなたがいて、他人がいる。
そして、他人は思い通りにはならない。
他人は、他人で
勝手に思い、生きたいように生きている。
人は海のようぢゃ。
人こそは、宇宙なのぢゃ。
計り知れない。
何が起こるかわからない。
そなたは人が怖いかもしれない。
人とかかわることが怖いかもしれない。
確かにいろんな人がいる。
騙す人もいれば、利用しようとする人もいる。
知らずに傷つけてしまう人もいる。
いじめる人もいる。
そなたにとって、
理解に苦しむ人が大勢いるぢゃろう。
かつていじめられたかもしれない。
かつていやなめにあったかもしれない。
人が怖いかもしれない。
ありのままの自分を見せるのが怖いかもしれない。
自分を飾らずにはいられないかもしれない。
人がめんどくさくて、
いつも一人で大丈夫だと、自分に言い聞かせて
生きているかもしれない。
しかし、やがて気づくはずぢゃ。
気づく・・・というより
あきらめるといったほうがいい。
それでも、
信じるしか、ないんだと。
愛するしか、ないんだと。
それは、選択ぢゃ。
それが正しいかとか、
間違っているとか、そういう話ではない。
ただ、疑ったぐらいで
本当に自分を守れるものなのか。
ただ、人を遠ざけたぐらいで
本当にそれで満足なのか。
どんなにお金と時間があろうとも、
なにもかもが思い通りになろうとも、
その先に、分かち合う人がいない人生。
それに本当に満足なのかどうか。
それが「問い」ぢゃ。
そなたに対する、人生からの問いぢゃ。
正解はない。
不正解はない。
常に正解であり、
常に間違いぢゃ。
正解である必要がどこにあろう。
間違いだらけで、かっこ悪くて、それでもいい。
それがわしからみたら、
かっこよくもあり、美しくすらある。
そなたらは人間ぢゃ。
愚かでかわいい、人間ぢゃ。
間違いだらけでこそ、人間ぢゃ。
人間に飛び込みなさい。
その価値が人間にはあるから。
保証など求めずに、
ただ、全身で、飛び込むのぢゃ。
そこで初めて、自分が見えてくる。
なさけなく、いとおしい、自分が見えてくる。
それが人間という生き物ぢゃ。
逃げ続けても避け続けても、
やがては、気づくはずじゃ。
自分が本当にしたいこと。
自分が本当にほしいもの。
それは、安全や、保証などではないことに。
物語を始めよう。
