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■視覚障害とパソコン
先日、品川にあるスパンというところで
視覚障害の方にパソコンを教える
パソコンインストラクターの無料セミナーを受けてきました。
大森にあるんですが、まぁ、あれほど
参考になったセミナーはありませんでした。
参加されている方の中には
全く目が見えない人もいらっしゃって
そして、先生もまた、目がほとんど見えない方でした。
そこで、視覚障害傾向のある友人と一緒に参加し
視覚障害の人がどのようにパソコンを使うのかを
一緒に体験しました。
メールの見方
ホームページの見方
テキストの入力方法
どれも、見えている人のそれとは
全く異なります。
まず、マウスというものを
一切使いません。
タブキーと矢印キー、
それに、ショートカットキーのみで
全て操作します。
実際、ウインドウズというのは
マウスを一切使わないで操作できるということを
初めて知りました。
そして、読み上げソフトというのがあって
タブキーを押すたびに、
今なにを選択しているかを、声で読み上げてくれるソフトがあって
それで操作します。
で、まず、気づいたんですが、
例えば、メールであれ、ホームページであれ、
目が見えている人が読み飛ばす定型分や、広告がありますよね。
これは、視覚障害の方は
読み飛ばせないんです。
厳密には、音声で読み上げて
広告とわかったら、すぐにタブキーで読み飛ばすことはできます。
しかし、わからなかったら読み上げてもらわないといけないし、
広告とは分からない表現であれば、そのページにいくまで、分かりません。
で、もうひとつ注意しないといけないのは、
タブキーをおしていくのですが、「本文」にたどり着くまでに
結構、時間のかかるサイトって多いんです。
例えば、朝日新聞のサイト。
タブを何度クリックしても、なかなか、今日の記事にまでたどり着けません。
私はこれを知って、すぐにブログを作り直し、
トップページの「最近のエントリー」をすぐに読み上げてくれるように
作り変えました。
メルマガも同様です。
最初の部分の模様とかありますよね。
あれ、全部よみあげられます。
しかも、リンクであれば、とばしていけますが
リンクがない、すなわち、タブで選択できない場合は、
読み飛ばすということができません。
で、こうやってみると、
ほとんどのネット上の情報というのは
視覚障害の方にとっては、使いにくい情報ばかりです。
しかし、インターネットを最も必要としているのも
実は視覚障害の方です。
必要としている、というより、便利なツールと言いなおした方が
いいかもしれませんね。
パソコンが読み上げてくれ、指で操作できるおかげで
新聞や本より、テレビより、ずっとスムースに情報を仕入れることができます。
これ以上のツールってありますか?
考えてみてください。
視覚障害の方が他に、自分の力で情報を得られるツールが他にあるかどうか。
私はみつけられませんでした。
それぐらい、視覚障害の方にとって、パソコン、インターネットというのは
画期的なツールなんです。
で、もっとびっくりしたのですが
視覚障害の方にとって、やさしいページを作ると検索で上位表示されやすくなります。
ページ上部に余計なものをおかない。ナビゲーションを作る。本文に速くたどり着けるようにする。
で、視覚障害の方にとって見やすいサイトというのは、他の人にとっても見やすいサイトなんです。
視覚障害の方が見やすいサイトの例として教えて頂いたのがこのサイトです。
NHKの携帯読み上げ版
http://k.nhk.jp/
なるほどと思いました。
そして、さすがNHKだなと思いました。
余計なものが本当にありません。
そして、ポイントだけ書いてあります。
全く、この通りにしなくてはいけない、とは思いませんが
参考にはなると思います。
なるべく多くの人にとって
生きやすい社会。
それを作る上で。
哀れみとかではありません。
ただ、こうすると自分が気持ちいい。
豊かな感じがする、というだけです。
で、間違いなく
こういう記事を書くことが
自分自身を豊かにしているのを
体験を通して知っています。
インターネットというのは
情報を得るツール。
そして、人によっては
これが生活を左右してしまうのだということ。
「必要な情報を、必要な人に届ける」
これが、インターネットのもつ意味であり
目的であり、流れであること。
その流れに従っている限り、
多くの豊かさをもたらしてくれるということ。
このことは
確かにお伝えできます。
最後にいくつか、ソフトのご紹介です。
視覚障害の方が使う、ブラウザ
IBM ホームページリーダー
http://www-06.ibm.com/jp/accessibility/solution_offerings/hpr/index.html
視覚障害の方が使う、メールソフト
MMメール
http://www.am-corp2.com/mmmail/
デスクトップ読み上げソフト
XPリーダー
http://www.ssct.co.jp/barrierfree/95reader/
この3つがあれば視覚障害をもっていても
パソコンを十分に使えますし、
逆にこれを使えば視覚障害の方がどのようにパソコンを使っているのかが
わかします。
また、こういう体験ができる場所が
大森にあります。
セミナーも無料のものもあるので
是非、体験してみて頂いたら、
色んなことが見えてくると思います。
私もここのセミナーで目隠しをしながら
パソコンを操作することをしましたが、
実に素敵な体験でしたよ。
ところで、マニュアルはどうやって作ったらいいか、ひとつ、方針がみえました。
画像に頼らない。これです。
今までは、スクリーンキャプチャをつかって
このように、とかやっていたんですが
全て言葉で説明する。
操作も スタート → プログラム → アクセサリ
というように、→で操作を伝える。
こうすれば、視覚障害の方でも操作を理解することができ
実践することができます。
動画マニュアルでも、必ず、これとか、あれとかだけでなく、
必ず、メニューにある言葉や、HTML上のボタンやリンクにあるテキストを
読み上げること。
それだけすれば、視覚障害をもった方でも理解が可能です。
つまり、これがちゃんとなされたネットで稼ぐマニュアルというのは
視覚障害の方にも稼いでいただくことが可能になる、ということになります。
視覚障害の方は、現時点では、雇用機会がそれほどあるわけではありません。
障害年金は受け取れる人と受け取れない人がおり、受け取れる人も
支給される金額は一律です。
どれだけ、助けになるか、わかりません。
■編集後記
視覚障害の方の話を聞くたびに、
その忍耐強さに驚きます。
本を読むにしろ、
点字を覚えるにしろ、
パソコンにしろ、
ものすごくやることがたくさんあって、
スピードが遅いんです。
でも、やるんです。
私であれば、とっくにあきらめていたであろう道のりを
やり続ける。
そして、会う人のほとんどの方が
愚痴を言いません。
明るい感じの方がほとんどです。
おずぃさんに聞いた話ですが、
障害をもつ人は
人間として、かなり多くの修行を終えている魂の人である
と聞いています。
その人たちに仕えるということは、
間違いなく、自分自身とそのまわりを豊かにする、とのことです。
ただ、サポートするには
必ず、相手の見え方、感じ方をよく勉強してからにしてください。
特に視覚障害の方へのサポートというのは、
目が見えている人が知らない「やらないで欲しいこと」が多くあります。
善意でそういった「やらないで欲しいこと」をされるのは
受ける側もつらいと思います。
やればいいというものでもないので、
やるならやるで、そういう話を聞いたり、サイトをみたり
してみてください。
スパンでもそういう話を聞くことがきます。

