■ゲイン
これからゲインという話をします。
ゲインというのは
音楽やってる人とか
エレキギターやってる人とかならわかると思うんですが
増幅という意味です。
ボリュームとなにが違うかっていったら、
ほとんど同じなんですが
入力部分に増幅かけるのをゲイン、
出力がボリュームというところでしょうか。
あまり詳しくないですが
たぶん、そうです。
で、今から話すのは
このゲインというのは
人にもある、心の部分にある、という話なんです。
ゲイン。
なんのこと?と思いますよね。
よく、友達と話しているときも
「あいつ、ゲイン強すぎだよね。」という言い方を
してわらかせたりするんですが、
心の出力が強すぎるとどうなるかというと、ですね
どうなるかというと、
周りが敵にみえる、ってことなんです。
怖く見えるんです。
入力が強いわけですから
刺激が強すぎるんです。
だから、ちょっとした物音がやたらと気になったり
ささいなことで、すぐにいらいらしたり、
怒ったり、します。
で、これは本人がやなやつだからじゃないんです。
たんにゲインが強すぎるんです。
で、こういう人が話すときとか
人とかかわるときに
特徴がありまして、
それは与えようと与えようとする、
または
期待にこたえよう、こたえようとする。
それもなにかにおいたてられるような感じが
はたからみてるとあります。
そして、受け取らない、というのと
見ない、聞かない、感じない、の3点セットなんです。
いませんか?こういう人。
やたらと与えたがるくせに、自分は受け取らない、という人。
話はしたがるのに、まるで人の話に興味ないという人。
ゲインが強すぎなんです。
まわりからみると、
出力が強すぎるから、うまくいかない、というようにみえるんです。
でも、本人からすると
出力が弱すぎるから、うまくいかないと、感じています。
前者が実態です。
で、こういうひとはどうしてそうなったんですかっていったとき
過保護に育った子供。期待されて育った子供。だった。
ということなんです。
これは、本人が感じるっていうのが
難しい。
鈍感になっている、というのもある。
だから、よけい出力をあげる。
すると、まわりにうとましがられる。
空回りする。なんか浮いてる。
で、自信をなくしていく。
これがゲインが強い人の特徴です。
さて、じゃあ、どうすればいいんですか、ということなんですが
まず、気づく。
これが、一番難しい関門です。
これさえできたら、あとはわりあいスムースです。
ゲイン強すぎの人というのは
感覚が鈍くなっているので
気づくというが、ほかのケースより難しいんです。
ただ、ポイントなのは
自分を客観的に見る機会を作るということ。
自分の話や歌を録音してもいいし、
日常や動作、話を録画してもいいし、
そして、なにより大切なのは
人に、自分がどうみえるか、感じるかを
そのまま伝えてもらうってこと。
これが大事です。
ゲイン強すぎな人は
そのまま伝えられると、それを悪意と受け取る人が多いです。
だから、伝えるほうも、怖くて
無意識に、なかなか伝えません。
それでもなお、必要としています。
で、そういう複雑な仕組みをしっていて
それでも必要だとわかっている人が
伝えます。
相当、貴重な人なんですね。
で、そっか、ゲイン強すぎなんだと気づいたとします。
ここからは、かなりスムースにいけます。
というのも、ゲイン弱めればいいだけだから。
ちょっと心のアクセルを緩めて
いままでフル回転だったのをゆっくりにする
たまにとめる。
それだけでいいんです。
最初はすごく怖いんです。
それだけはしてはいけないと思っていたから。
ずっと、自分を追い立てていないと
自分は受け入れられない、と思っていたから。
親に、意識的であれ、無意識であれ、
それを要求されていたから。
子供だったら、そうやって生き延びるしかなかったのだから。
自力で生きられるようになってもぬけないなら
意識できれば、やめられます。
ふっと、力を抜く。
ぽかーんとしてみる。
まぁ、いっか、と。
ぼー、としてみる。
船がでるぞー、とか言われてみる。
こうすると、メリハリというやつがでてきます。
本当にやりたいことを
とりくみたいとき
本気でできるようになる。
ゲインが強すぎる人というのは
いつも疲れて果てています。
力を抜くといわれても
なんのことか、わからんのです。
